いつか来た道

直虎。
徳川信康、なんていい子なの!
親思いで、家臣思いで・・・。父を愛し理解し、それゆえに織田にはなびかぬぞ、と、誇りをもって生きている。
それが織田にとっては面白くない。誰であろうと、与えたエサをありがたりながらひれ伏さねばならないのだ。だから、信康の首を欲しがった。まさに、「鳴かぬなら殺してしまえ」。
通説では暴君とされている信康ですが、「直虎」では、本当に家臣に慕われていて、殿のためなら自分が腹を切ると申し出る家臣が続々・・・。ああ、こんなに愛されているのに!!でも、聡明な信康は、自分の首一つで丸く治めることが出来ると悟っているのだろう・・・。
・・・
あれ? これは、どこかで・・・。
そう、政次と同じ構図!!いつか来た道。
今回、直虎不在のまま物語が進行していったのですが、あの時のことが重なって、私たちは家康の中に直虎の心の慟哭を聞く。まんまと、脚本家の鬼っぷりに泣かされましたよ。
強い者が弱い者を食らう。けれど、その強い者も、さらに強い者に食われる。果てなく続く地獄です。誰かに対して行ったことが、自分の身にも降りかかる。
現実を受け止めきれない家康に突きつけた、実の母(於大の方)の一言は鋭い刃のようだった。
於大の方は、信康を斬れ、と言ったのです。
「獣はお家のため、我が子を殺めたりは致しませぬ。
なれど、武士とはそういうものです。
御家守るためには、己自身、親兄弟も、子の命さえ、人柱として断たねばならぬ時がある。
そなただけが逃れたいというは、それは通りませぬ。」
凄まじいセリフです。
おまえだけが逃れることなど出来ないのだ。
「それは通らぬのです」という於大の方の言葉に、「信康を斬ります」と、家康にそれ以外の何が言えただろう。
於大の方にしても、血も涙もない人間なのではなく、きっと骨の髄まで武家のルールを理解しているということで、そういう人生を送ってきたということでしょう。実際ググってみたら、この方もハードな運命に翻弄された一人でした。政略結婚の道具として、「お家のために」子を産む道具として利用され、そこに自分の人生なんてなかったに違いない。あの言葉は、そういう武士(=男)の世界に対する呪詛のようにも聞こえます。
武士とは、獣よりも酷い、なんと非人間的な生き物なんだろう。
先週、万千代は、武家としての戦いから降りた直虎を激しくなじりました。(領土を)奪って何が悪い!それこそが武士ではないか、と。今回の騒動を目の当たりにして、彼はどう思ったのだろう?
つくづく、直虎の戦いというのは、人間らしく生きるための戦いなのだなあと思う。

さて、次週、家康から助けを求められた今川氏真が笛でおばば様(浅丘ルリ子)を召喚し、魔王信長の野望を打ち砕く!・・・的な展開を希望!お願い、信康を助けてあげて。歴史を書き換えても良いから!
(それにしても、家康から氏真への密書、あぶり出しで文字が浮き出たんだよ~。子供の頃、みかんでやった!またやりたくなって、うずうずしてます(笑)。)


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さて、今日が何の日か、ずっと読んできてくださった方にはお分かりですよね?
そう、Yちゃんの誕生日です!おめでとう!!
ダンナさんが「今日はちんあなごの日だね」と言ったので思い出しました。ごめん、Yちゃん(笑)。
ちなみにウチでは、ちんちんあなご~とか言って笑ったりしてたんですが、小学生か!(笑) アホですね。
あ、そうそう、Yちゃんが教えてくれたのですが、豚まんの日でもあるようですよ。
(11)が豚の鼻に似てるから(笑)。へえ~。

今、BSで「花子とアン」の再放送をやっていて、大好きだったのでまた見ているんですが、ちょうど今日ははなちゃんの卒業式でした。この時のブラックバーン校長の言葉が良いんだ。
「何十年後かに、あなたたちが、ここでの時間が一番良かったと思うのなら、私の教育は間違っていたと言わざるを得ません。
最上のものは過去ではなく未来にある。」
「旅路の最後まで、希望と理想を持ち続けなさい。」
未来は明るいと言っているのではなく、意志を持ち続けなさいということでしょう。背筋が伸びます。
ちょうど友人の誕生日にこういう精神の糧となるような言葉がきけるのも、なんだか嬉しい。


ところで昨日ですが、『政府、ツイッター規制検討』という記事を見て、なんとなく嫌な気分になりました。
これは、座間の事件を受け、再発防止の対策として検討しているということなんですが、
(1)事件の全容解明と関係省庁の情報共有
(2)自殺に関する不適切なサイトや書き込みへの対策強化
(3)インターネットで自殺願望を発信する若者の心のケア対策の充実
・・・・・
菅官房長官が、「ツイッターなど、人の目の届きにくいSNSを利用し、被害者の心の叫びにつけ込んで、言葉巧みに誘い出して殺害するという、極めて卑劣な手口であるというふうに思います。犯行の経緯を徹底的に明らかにし、再発防止に努めなければならないのは、当然のことであります」と語っているのを聞いて、これを機にSNSを監視し、いつでもネットを規制できる体制を構築しておいて、いつか(自分たちのために)使うつもりじゃないだろうな、と思ってた矢先の記事でした。
この政権じゃなかったら気にしなかったかもしれませんが、都合の悪い公文書は廃棄する、自分を非難する者は見たくない、言葉を封じてしまえば国民は忘れてくれて、なかったことにしてくれる、と考えているように思えるので、政府にいいように悪用されるんじゃないかと嫌な気分になったのでした。なんとなく中国をイメージして、怖いなあと思っちゃう。
あんなふうにはならないと思うんだけど、まだ大丈夫、まだ大丈夫、と高をくくっているうちに引き返すことが出来なくなってしまうのかもしれないなあ。

あの座間の事件は、事件そのものも犯人も、怖いし気持ち悪いしで、あんまりニュースを見ていないんですが、身元が特定された被害者の子たちが15歳~26歳とみんな若くて、あらためて酷いなあと感じました。でも、犯人は、被害者たちがどういう人間だったかということは興味がなかったようですね。ただ殺したい。それは、手段(SNS)を奪ったからといって防げるものではないように思います。もしかしたら、今も誰かがどこかの闇で私たちを狙っているかもしれない。おぞましいことですが。
今回の事件について、再発防止というのであれば、死にたいと思うまでに彼女たちを追い詰めた孤独や失望やトラブルから逃れられる場所を作ることが先なのではないかと思いました。自殺とまではいかなくても、生き辛さや閉塞感を感じてる人はたくさんいる。排他的になるのではなく、共生を目指すような社会であったら、犯人の手にかかることなく救われた命もあったのかもしれない。そう考えると、社会全体の問題であるように感じます。
その一方で、やっぱり難しいなあとも思います。
犯人の供述だと、実際に自殺を望んだ人はいなかったとのこと。
上條淳士の昔の漫画の中に、水銀の体温計をいつも持ち歩いていて、「これ噛めば何処でも死ねるでしょ」と言う女の子が出てくるのですが、でも彼女は死にたいわけじゃない。(注:体温計の水銀は人体に無害です) そういうふうに生きる子もいるってことです。これは、なんとなく、わかる。現実との折り合いの付け方は様々。死にたい、と吐き出すことで生きている子もいるんだろう。
被害者たちの年齢の頃の自分を思い出すと、自分のことでいっぱいいっぱいで、死にたいとは本気で考えなくても漠然と死に惹かれたり、いろんなことわめき散らして生きてきたような・・・。誰かの助けも、欲しいけど欲しくなかった。でも、ひとりで生きていける胆力もなくて、いつも揺らいでいた。
誰にでもあるはずのそういう心の隙間に、犯人はどんなふうに忍び込んだのだろうか。なんだか被害者たちの若さが痛々しいように感じます。
結局、自分の身は自分で守るということでしょうか。
では、身を守るというのはどういうことなのか。自分を大切にするというのはどういうことなのか。
事件については断片的な情報しかないので被害者たちのことは分からないけれど、もしも、10代の頃の自分に語るとすれば、どんな言葉だったら伝わるのだろう?今日は、そんなことをぼんやり考えて過ごしました。
本当は、ブラックバーン校長の言葉良いよね、という主旨で締めくくろうと思ったのですが、あれは今だから沁みる言葉であって、10代の私は素直に受け入れただろうか、と悩んでしまい、土壇場で止めました。
おばちゃんとしては、人生悪いことだけじゃないよ、と言いたいところなんですが。
難しいなあ。


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寒いんだか暑いんだか・・・

寒いと思ってカーディガンはおったり、その10分後には暑くなって脱いじゃったり、なんだか温度調節が上手くいかなくて、うにゃ~って感じです。ダンナさんは風邪ひきました。私ものどが痛いので、ここが踏ん張り時。悪化しないように気をつけなきゃ。

ところで、AIスピーカーご存知ですか?
「おっけぃ、ぐーぐる、音楽かけて」とか言うと、やってくれるアレ。家電等と連動したり、聞いたことに答えてくれたりするようですね。
そういえば、ずいぶん前ですが、スマホに音声入力するのって、すごく不安だったな。方言とか訛りとか、うまく聞き取ってもらえるんだろうかって(笑)。あの取り澄ました声で、「もう一度やり直してください」とか言われたらイヤじゃん?幸い何とか認識してもらえましたが。
で、AIスピーカー。
「ああいうのって、どんな感じなんだろうね?」とダンナさんに聞いたら、「ウチは、もうあるから必要ないよ」。
そんで、「makoさん、今日の天気は?」「〇〇駅まで何分?」とか聞いてくるんですが・・・。
おいおい、ウチのAIスピーカーって私のことかい?
しょうがないので、そのたびにパソコン開いて電車の経路調べてあげたりしています。
なんというか、自動販売機の中に人が入っているようなハリボテな感じ(笑)。
ちなみに、私もダンナに向かって、「おーけぃ、ダンナさん、肩揉んで。」と呼びかけてみるのですが、おかしいな、なぜ反応がない?私の時だけ壊れているのでしょうか?しつこく言うと、「意味がわかりません」「聞き取れませんでした」と、機械的な声が返ってきます。ちぇっ。
AIスピーカーは、今の自分たちには必要ないけれど、でも、相手が人間じゃなくても、ちょっとしたことでも会話できるのは悪くないかもなあ、と思います。それによってAIも成長していくんでしょ?(よく分かんないけど。) 「ナイトライダー」のナイト2000に搭載されている人工知能K.I.T.T.(キット)、大好きだった。あんな感じだったら欲しいなあ。


直虎。
「母上、一人娘に生んでくださり、この人生をお与えくださり、かたじけのう存じます」
自分を不幸だと思ったことは一度もない。もし兄弟がいたら、よそに嫁いでいて、このような経験をすることは出来なかった、と、直虎が母(祐椿尼)に感謝の言葉を述べるシーンがね・・・(涙)。
サブタイトルは「井伊谷のばら」。
もちろん「ベルばら」からきてるわけですが、オスカルが父上に同じように感謝を述べるシーンがあったんですね。(忘れてた!)
「感謝いたします
このような人生を与えてくださったことを・・・
女でありながら これほどにも 広い世界を・・・
人間として生きる道を・・・
ぬめぬめとした人間のおろかしさの中で もがき生きることを・・・」
おお!確かに同じ。
そういえば、直虎とオスカル、重なる部分が多い。民衆の側に立つし、愛する男たちとは別れる運命だし。作り手側のベルばらに対する敬意も感じられて、今回のタイトルは納得。
そして、祐椿尼もまた井伊谷に咲く一輪のばらであったのだなあ、としみじみ思う。
祐椿尼亡き後、皆で植えた長春花(中国原産のばら)に手を合わせる傑山の表情が、今まで見た中で一番穏やかで優しかったので、また涙。長春花の花に祐椿尼を重ね、まるでそこに御仏の姿を見出したかのような・・・。きっと彼らにもオモテで語られない物語があって、傑山も母のように慕っていたのかも。
そうそう、直虎のツイッターを見てたら、「自分の人生を肯定することが、母への感謝となる」という書き込みがあって、なんだか沁みました。
いつか、うちのお母ちゃんにも伝えてあげたい。てれくさいけど。

それから、戦の真っ最中の家康。ぜひお供させていただきたいと勇む万千代に「今日は田を刈り畑を焼くだけ」と軽く言い、(なんだぁ)とがっかりする万千代。見逃しそうなちょっとのやり取りなんですが、ツイッターでは、ここにかみついた人も多くて嬉しかった。「それって、農民が困るんじゃないのー!?」 私もそうだけど、ずっと見てると直虎脳(農民目線)になってしまって、武士のおごりをとても感じます。
家督の件で直虎と口論になった万千代が、(領土を)力づくで奪って何が悪い!それが武士というものではないか!と吠えるのですが、武士の存在を否定しないまでも、「悪くはないが、下らん」と切って捨てた直虎の言葉の重みを、いつか万千代もわかってくれるだろうか。最終回に向かって、万千代が、どういう分かり方をするのかが、一つの山場となりそうです。
それにしても、今現在も「下らん」と切って捨てたい連中はたくさんいて、危機を煽り兵器を売りつける某大統領はさっさと政治の場から退場してほしいと心から願う。日本の忠実なポチも。


ところで、北村薫の「円紫さんと私」シリーズ知ってます?
私、大好きなんですが、なんと最新刊が出てたんですよ!
完結したと思ってたので、また読めて嬉しい♡
主人公の「私」も、私たちと同じように歳をとっています。それもまた嬉しい。古い友人に再会した気分。
今読んでいる最中ですが、読み終えたくない(笑)。
あ、タイトルは「太宰治の辞書」です。このシリーズはオススメですよ~♡



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ため息ばかり(追記あり)

昨日、我が国の首相は、女性政策を議論する国際シンポジウム(女性版ダボス会議)の関連行事に出席して、イバンカ大統領補佐官が設立に関わった女性起業家を支援する基金への5千万ドル(約57億円)拠出を表明したそうですね。
首相は「日本は世界で女性活躍の旗を高く掲げ、強い指導力を発揮していく決意だ」と強調し、女性起業家への期待を示した上で「イバンカ氏が主導した基金を強く支持する」と述べたんですってね。
なんだか胸くその悪い話だなあとしか思えなくて、悶々としています。「君のお父様とはいい友人同士なんだ。どれどれ、シンゾーおじちゃんがお小遣いをあげよう」みたいに見えちゃう。私やあなたの払った税金が・・・。やっぱり「身内」には甘い?
女性が抱えている問題は女性だけのものなのか?首相はよく「決意」するけど、何もしないよね。「女性活躍」とか持ち上げて、男は蚊帳の外にいるつもり満々。男も自分から変わろうとしてくれないと社会は変わらないのに。
そのイバンカさんのお父さん、トランプ大統領は米FOXニュース(Fox News)のインタビューで、「日本は武士の国だ。私は中国にも、それ以外に聞いている皆にも言っておく。北朝鮮とこのような事態が続くのを放置していると、日本との間で大問題を抱えることになる」と語ったそうです。
なんだ、そりゃ?ヤクザの鉄砲玉か?
日本の自衛隊を自分の駒のように考えているのか?シンゾーはやってくれるよ、って思ってるのか?
こんな状態で改憲ということになったら、アメリカのいいように使われそう。
きっと、シンゾーは積極的平和活動だとでも言うのだろう。・・・胸くそ悪い。
朝貢外交と言いたくなるような政府の姿勢を見ているとこれで良いのかなあ、と思う。トランプ船に意気揚々と乗り込んでるんだけど、泥船なんじゃないの?
そして、一番嫌なのは、日本人はトランプと価値観が同じだと世界中の人に思われること。日本で起こったことは、ちゃんと海外でも報じられているんです。政治家たちの姿や批評精神のない報道番組を見たら、トランプ一族を国を挙げて歓迎しているように思われちゃうよね。これって、国益を損ねていないだろうか?
それにしても、支持率が下がり続けているトランプ。ここは外遊の成果として何か持ち帰りたいはず。我が国の政府は何を差し出すのだろう?それは、日本国民にとってどういう意味を持つものになるんだろう?悪い予感しかしません。ホントに、ゴルフだけして帰ってもらいたいんですが。なんだか、ため息ばかり。

昨日は、夜、電車の窓から見える海の上に、お月様の光の道ができていて、ダンナさんと二人、ガラスに顔をくっつけて見入ってしまいました。きれいだったなあ。ほぉ~っと、ため息。今日が満月なのだそうです。またあのまん丸い姿が見られたら良いなあ。


(追記)
57億円の拠出については、すでに日本政府が7月に決めていて、今回はそれを強調したに過ぎないようです。
なお、基金は世銀内に設置され、イバンカ氏は運営管理や資金調達に関与しないとのこと。であれば、上に書いた記事は勇み足だったということで、そこは謝っておきましょう。
ただね、トランプ政権は、世銀は中国のような国にも融資しているとして分担金を減らすと脅しをかけており、トランプを取り込むために、世銀総裁のキム氏が、イバンカ氏の取り組む女性起業家のための基金を創設・運営を担当すると申し出た経緯があるようです。(日経電子版社説参照:世銀は一出資国の気まぐれに振り回されることなく、自ら苦労して確立した基準によって融資先を決めるべきだ、という主旨の記事。)
ふぅん。
でも、正直なところ、それはどうでもいい。(どうでもよくないけど)
胸くそ悪いのは変わりません。
イバンカ氏は、「アベノミクスはウーマノミクスだ。真の経済成長を成し遂げるにあたり、ウーマノミクスは人口の半分を占める女性を重視している」とスピーチし、首相は、「遥か彼方にあったアメリカ社会と、日本社会が肩を並べるところまで来たと思うと、本当に感慨深い」と語ったそうです。
でも、世界経済フォーラムが発表した男女格差の度合いを示すランキングでは、144カ国中114位。2006年は80位くらいだったんですが、低くなる一方です。
イバンカ氏も首相も互いに褒めあってるけど、今の日本で希望をもって「ウーマノミクス」と口にする女性がいるんだろうか?私の周りで現政権を支持する女性は一人もいません。
もう、今朝は怒りに任せて勢いで書いちゃったんですが、そういうわけで、やっぱり怒りの気持ちは変わりません。




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木を植える人

直虎。
大河ドラマにおいて、歴史に名前が出てくるわけでもない一農民の存在がこんなにも深く心に残ったことがあったろうか?
井伊谷では、織田のために木を伐ったことで、山の斜面が土砂崩れをおこします。このままでは里に被害が及ぶかもしれない。でも、農民たちは、みんな忙しいし、侍がやったことだからと不満を口にする。そこで甚兵衛が、「百姓も侍もない。山の前では皆ただの人」だと言い、人々は木を植えることに同意する。
木を植えながら、甚兵衛は未来に想いをはせる。この松の木が育ったころ、ここは誰の領地なのか、と。でも、木を伐ったら植える、誰であっても、このことだけは続けていってほしい・・・。
そんな甚兵衛に、「名前があったほうが通りがよかろう。これは甚兵衛の松じゃ!」と、直虎。「やめてくだされ」と、照れる甚兵衛。
それから月日は流れ、育った松に囲まれながら、今はもういない甚兵衛を想う直虎。
・・・とても良いシーンでした。
思えば、「天下泰平の世を築く」とか何とか言っても、武家がやったことといえば戦ばかり。農民から奪ってばかりだった。名のある武将たちが歴史を作ってきたように感じていたけれど、そうじゃないんだと、あらためて思いました。
直虎がやってきたことは、いかに戦を回避して井伊谷に生きる人々を守るかということ。そして労力を当てにする代わりに、読み書きを教えたり薬を与えたりして、互いに成長してきた。新たな産業も起こした。武家も農民もない。
直虎がなぜ皆に領主として慕われるのかといえば、必ず矢面に立って体を張って皆を守ろうとしたから。名誉や名前は、ポンと誰かにくれてやるところは、実に潔い。実を取ることが出来れば、中身のない器だけのものなどいらないのだ。女大河と侮るなかれ。素晴らしいじゃないか。
で、植栽の費用は近藤に出させるのですが、直虎はおだてるの上手い!「近藤の松と、後世まで名が残りましょう」ですって。(あとで、ちゃっかり「甚兵衛の松」と言ってます(笑)。) 領民のためのヨイショも手慣れたもの。超あくどい顔してましたよ、直虎(笑)。こうやって、きっと事あるごとに近藤からむしり取って来たに違いない。使えるものは何でも使う。目的のためには手段を選ばない。
そ・し・て!
その素質を色濃く受け継いだのが、万千代!
結局、万千代の貞操は守られ、「色小姓」でなくフツーの小姓ということに。
でもね、先輩小姓に仕事を妨害されそうになって、言っちゃうんだよね。「某は殿のご寵愛をいただいたぞ!」って。そんで、「俺らに手を出したら殿が怒るぞー」って(笑)。ちなみに殿には事後報告。いじめられんの面倒くせぇから殿を利用しちゃえ♡みたいな。万千代・・・恐ろしい子!めっちゃ笑いました。でも、ちゃんと仕事もできる子なんで、確実に自分で自分の道を切り開いておりますよ。えらい!
ただね、菅田将暉くんが出てきてから面白いとかいう人たちには、「ちょっと、そこに正座しようか」と言って小一時間ばかり説教したい気分です。だって、アレがあってのコレだから。
たしかに万千代なりに自分で道を切り開きましたよ。でもね、いくら頭が切れても顔がきれいでも、城に上がったばかりの15歳を、普通はそんな簡単に信用したりしないって。それはね、家康が直虎に信を置いているからこそなんですよ。そして、信じるに足る人物なのだと家康が認識するまでに、どれだけの血が流れたことか。万千代は出世のために、木が欲しい、薬が欲しい、と、軽く要求してくるけど、それを直虎たちが人様に提供できるようになるまでに、どれだけ大変なことがあったか・・・。私も一話からおさらいして、あの時のアレがこうなって・・・と、答え合わせしたいです。
それにしてもさ、寝所での家康、万千代がちょっとでも自分に気持ちを向けてくれたら、ガバーっといきそうな目をしてたじゃん?よく耐えたよ(笑)。もしかして、直虎の身内だから下手なことはできないと思ったかな?だとしたら、直虎に感謝しなよ、万千代。
いや、やっぱ、家康は「鳴くまで待とう時鳥」なのかな。・・・本気になっちゃった、でも嫌われたくないから今は手は出さない、その気になってくれるまで待つ・・・!なんてな。これからそう思って見よう。切ないのう、家康。きっと、仕事を手伝って寝てしまった万千代の寝顔を愛おしそうに見つめていたことだろうよ。うふふ。


直虎見てると、現代に通じるテーマもいろいろあって、(ドラマはフィクションだけど)歴史に学ぶのは大事だと思いますよ。
でも、今の政治家たちは・・・。
またまた腹が立つことに、自民党が、国会での質疑時間を議席数に応じて配分しようと言い出しました。
はぁ?
そういや、モリ・カケや共謀罪、国会で追及されればされるほど支持率下がっていったもんね。その時間を失くしてしまえば、国民はバカだから忘れちゃうと思ってんだろうな。「謙虚に」とか言ってるけど、やってることは真逆。傲慢そのもの。たしか時間が余って般若心経を唱えた自民党議員もいたな。茶番ばかり見せつけられることになるんだろうか?
枝野さんは次のように反論しています。
『議席数に従った質問時間の配分をという主張は、議院内閣制に対する無理解としか言いようがありません。法案等の提出前の事前審査で与党としての意見を反映させ、疑問点も解決しているから国会提出されるはずで、国会で与党にたくさん聞くことがあったら政府与党の不一致として問題です。』
そうだよね。
いつまでこんな政権が続くんだろう?
私たちは、いつになったら日本国民としての誇りを感じられるようになるんだろうね?



(前々回の拍手コメントのお返事を♡)

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プロフィール

mako

Author:mako
makoと申します。
好きな小説と音楽と日常をあれこれ綴っております。
高村薫先生の合田シリーズについては、腐女子的視点で考察その他を書いてますので、一部PW制にしています。
なお、原作者様、関係者様とは、一切関係はありません。

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